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広島県庄原市。くらしを支える社会福祉法人 相扶会です。

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光寿保育園nursery school

理念 園長 尾野義顕

 皆様には平素より光寿保育園をご愛顧下さり、誠にありがとうございます。光寿保育園の理念について書かせていただきます。少し堅苦しい文章ですがご容赦ください。

 光寿保育園(託児所光寿)は平成15年4月より板橋町で開園しました。当時は3歳未満児の保育が現在ほど行われておらず、女性の仕事の復帰が難しい状況にありました。多くの声を受け、県北地域が暮らしやすいまちとなる一助となれば、と始めさせていただきました。現在は板橋町近辺の多くの認可保育所が3歳未満児の保育を始められたので、平成26年4月、尾引町に移転させていただきました。

 保育を行う上で、私は浄土真宗本願寺派の僧侶でもありますので、子ども達に仏様の光に生きる喜びを伝えたいと思っています。ただ各ご家庭のご宗旨もありますので強制はしておりません。子ども達の前で仏様に向かってお参りをするだけですが、自然と皆集まってきて手を合わせてくれます。

 日本では聖徳太子の時代から精神の修養、社会の在り様を仏教に学んできました。手を合わせるという行為もその一つと言えるでしょう。私たちへ伝わってきたものが、次の代に伝わっていくのはありがたいことだと思います。

 建物を囲む青・黄・赤・白・樺の五色は仏様の光をあらわしており、国際仏旗にも使われる色です。

    
青(定根)・・・心乱さず強く生き抜く力
黄(金剛)・・・確固とした揺るぎない性質
赤(精進)・・・情熱とやさしさで、まわりを助ける働き
白(清浄)・・・自分中心の見方を清める心
樺(忍辱)・・・よく耐えて怒らない心
これに「輝き」を加えて六金色旗といいます。
 加えて、私はこの五色をお浄土の光と味わっております。仏説阿弥陀経というお経の中に「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」という一節があります。「しょうしきしょうこう おうしきおうこう しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう」と読みます。阿弥陀様のお光を受けてお浄土の花から放たれている光をあらわす言葉です。

 お念仏を喜んで生きていった方、お念仏を喜んで亡くなっていった方は阿弥陀様がお浄土という世界に連れて行ってくださいます。極楽・極楽浄土という言い方もありますが、同じものです。そこで仏様になられて現世の私たちを照らし、導いておられます。仏様はどなたも蓮華の上に立っておられますので、お浄土の花から出ている光というのはそのまま、お浄土にお生まれになったご先祖様たちが私を照らしてくださっている光と言えるでしょう。

 樺色は袈裟の色とも言われます。僧が身に着ける服ですが、僧という言葉はもともと「サンガ」、仏様の御教えを喜ぶ集団を指します。

 阿弥陀様とご先祖様、そして親御さん、職員や地域の方からの願いに包まれて、子どもたちが育まれていく場所として光寿保育園に五色をデザインしました。

 子どもと一対一で向き合うとき、自分だけで育てていると考えてしまいがちですが、その周りに多くの方からの願いが溢れていることに気付くと、その子の人生はさらに輝きを増すでしょう。
 また、「青色青光」は個性の尊重と受け取ることができます。阿弥陀様のみ光を受けて、青い花は青い光を放ち、黄色い花は黄色い光を放つ。赤い花は赤い光を放ち、白い花は白い光を放つ。それぞれの個性で光り輝くさまをあらわしています。画一的な光でなく、自分の個性を磨き、まわりを照らしていこうという確かな道を示してくださっています。
  ただ、花屋で高値で取引される花もあれば野にひっそりと咲く花もあるように、社会から望まれる光もあればそうでない光もあるでしょう。前者は社会から恩恵を受けるでしょうが、後者は多くの苦労をするでしょう。私たち凡夫はどうしても前者の方が素晴らしいと感じてしまいがちだからです。私もわが子に対して、つい「こうであれば良い。こうであれば良くない。」と考えてしまいます。

 ですが仏様は、ともに大切な輝きだとおっしゃってくださり、同じように最上の慈しみを注いでくださいます。ですからお浄土の花はどんな色であっても、阿弥陀様のみ光を受けて光り輝くのです。ここに人間の価値判断だけではなく、仏様の御教えを聞き、み光を仰ぐ尊さがあるのだと感じます。

 私は仏様のみ光に出遇ったからこそ、自身の限界を知っているからこそ、どんな子にも最大限の愛情を注ぎたいと考えています。

看板について

 看板の「光寿保育園」の文字は廣安祥苑先生に書いていただきました。文部科学大臣賞を受賞されている書の先生で、当園の元職員さんです。退職されてからも当園の入居者さんに毎月書道を教えて下さっていました。

 奇をてらわず、誠実に保育を行い、真っ直ぐに子どもが育つように・・と書いてくださいました。 

桜を植えました。

平成26年4月、移転をご縁として桜を10本植えました。

 染井吉野だけでなく、松月桜、静匂、雅、ウコンを2本ずつ植えました。(どれも桜の種類です。)それぞれの個性で、それぞれのタイミングで、それぞれの花を咲かせるでしょう。

 子どもたちと一緒に真っ直ぐ大きく育ち、立派な花を咲かせてほしいと願っています。



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